基礎とは、建築物の荷重を支え地盤に伝える下部構造のことで、基礎工事は建物の「土台」を構築する工事です。基礎工事の流れ、工事内容を説明します。
地鎮祭
土木工事や建築などで工事を始める前に工事の安全を祈念して建設業者・設計者・施主らの参列の上、執り行います。
地盤改良工事
地盤調査の結果をもとに、現場地盤の補強、改良を行います。
工法として、
表層改良工法(軟弱地盤の層が地表から2メートル以内の場合に軟弱地盤層の強度を上げ、下部の良好地盤層と一体化させて支持地盤を造る工法)、
柱状改良工法(軟弱地盤が2メートル以上8メートル以下の場合に用いられる方法で、土の中にコンクリートの柱を造る工法)、
鋼管杭工法(軟弱地盤に鋼製の杭を打ち込む工法)があります。
水盛・遣方
水盛り・遣り方(みずもり・やりかた)とは、設計図を元にどのような配置で建物を建てるかを現場で「地縄」を張りマーキングする作業ことで、別名、丁張り(ちょうはり)とも呼ばれます。
根切り・掘削
土を掘り、外周部と内周部を掘り下げて平らにします。
砕石地業
平らになった基礎を配置する地盤に砕石を敷き込み、固めて地盤を頑丈にします。
捨てコン
地表を平らにする為、また鉄筋を配置する下地を作る為、強化した地盤にコンクリートを流し込みます。
配筋工事
コンクリートの補強・ひび割れを防止するための鉄筋を配置し、基礎をより強固なものにします。
型枠工事
基礎の形・種類に合わせた型枠を作ります。
コンクリート打設
型枠にコンクリートを流し込み、一定期間養生します。
コンクリートが固まったら、枠を外します。