建物を建築する際の流れを紹介します。
建築相談
建築主からデザインや予算、工事の納期などの希望をヒヤリングをします。
基本構想・計画
建築主からの依頼、相談内容を基に構想を練り基本構想・計画を確定します。
設計監理契約
建築主と設計サイド双方の責任と権利・義務や設計業務の範囲、設計期間、契約金額などを明確にするために設計契約を締結します。
その際に建築士事務所は、建築士法第二十四条の七に基づき、重要事項の建築主に対し、作成する設計図書の種類、工事と設計図書との照合の方法、工事監理の実施状況の報告の方法、担当する建築士の氏名、報酬額および支払い時期、契約の解除に関する事項などの重要事項説明を行います。
また、設計契約には、工事を行うために必要な設計図書を作成することを委託する「設計委託契約」と、工事期間中に建築主の立場に立って工事が設計図書どおりに実施されているかどうかを確認する作業を委託する「工事監理委託契約」の2種類があり、工事監理も併せて依頼するのが一般的です。
基本設計
基本設計では、基本構想・計画に基づき、建物の間取り図や外観図等の設計図を作成します。
実施設計
実施設計では、基本設計をもとに意匠設計、構造設計、設備設計を行い、工事実施と見積もりに必要でかつ十分な設計図書を作成します。
工事業者選定
実施設計で作成した設計図書をもとに見積もりをとり、見積もり金額や工事内容を検討した上で工事の施工業者を選定します。見積もりは、1社に見積りを依頼する特命見積と複数の業者に見積もりを依頼する合い見積があります。特命見積もりだと競争原理が働かないので割高になる可能性があり、合い見積もりだと安くなる分、品質が犠牲になる可能性があります。
工事請負契約
見積もりで決定した請負金額を元に支払い条件等を調整し、建築主と施工業者間で工事請負契約を締結します。
施工
工程表のとおり、工事を実施します。
建築工事の工程をご参照ください。
立会検査・是正工事・引き渡し
工事が終了し、建物が完成すると、工事完了検査が行われます。検査により問題があった場合は、是正工事を行います。問題がなくなった後に、建築主に完成した建物を引き渡します。
メンテナンス
引き渡し後に、瑕疵が見つかった場合は、引き渡しから一定期間内であれば施工業者の負担にて是正工事を行います。
建築基準法関係の流れについては、建築確認申請から検査済証発行までの流れをご参照ください。