問題番号:1-5-25181(一級建築士|施工|ガラス工事)

質問

はめ込み構法において,ガラス小口とはめ込み溝の底との間には,地震時に建具枠が変形したときの接触を防ぐために,セッティングブロックを用いてエッジクリアランスを設けた.

解説

答え:○
JASS17 エッジクリアランスは,主に地震時の建物躯体の面内変形によって窓枠が変形したときに,板硝子と窓枠の接触防止のために必要である.地震による建物の層間変位でサッシは面内方向に強制変形を受け,平行四辺形になる.ガラスはサッシから力を受けて面内で平行移動して対角で接触し,次に回転して,対角接触後わずかの変形でガラスは破壊される.大きな質量をもった建物の構造骨組みの振動による慣性力にガラスの破壊強さで抵抗することは不可能である.つまり,はめ込みガラスの耐震性は,ガラスの破壊強さの問題ではなく,はめ込みの