問題番号:1-4-25303(一級建築士|構造|鉄筋コンクリート構造)
質問
鉄筋コンクリート造の床スラブに生じる長期たわみを小さくするには,一般に,スラブを厚くするよりコンクリートの強度を大きくするほうが効果がある.
解説
答え:×
一様に等分布荷重が作用している部材のたわみは,曲げ剛性EIに反比例する.スラブを厚くすると,断面二次モーメントIが大きくなるためにたわみの制御に効果的である.この場合,断面二次モーメントIはスラブの厚さの3乗に比例するので,たわみはスラブの厚さの3乗に反比例する.一方,コンクリートの強度を大きくすると,ヤング係数Eが大きくなるためにたわみの制御に効果的である.この場合,ヤング係数Eはコンクリート強度の1/3乗に比例するので,たわみはコンクリート強度の1/3乗に反比例する.よって,スラブに生じるたわみを小さ
一様に等分布荷重が作用している部材のたわみは,曲げ剛性EIに反比例する.スラブを厚くすると,断面二次モーメントIが大きくなるためにたわみの制御に効果的である.この場合,断面二次モーメントIはスラブの厚さの3乗に比例するので,たわみはスラブの厚さの3乗に反比例する.一方,コンクリートの強度を大きくすると,ヤング係数Eが大きくなるためにたわみの制御に効果的である.この場合,ヤング係数Eはコンクリート強度の1/3乗に比例するので,たわみはコンクリート強度の1/3乗に反比例する.よって,スラブに生じるたわみを小さ