問題番号:1-4-25294(一級建築士|構造|鋼材・金属)

質問

建築構造用ステンレス鋼材SUS304Aは,降伏点が明確ではないので,0.1%オフセット耐力を基に基準強度を定めている.

解説

答え:○
ステンレス鋼SUS304の「応力度−ひずみ度曲線」には,明確な降伏点がない.よって,0.1%オフセット耐力を降伏強さとしている.ここで,0.1%オフセット耐力とは,1.0×10-3(0.1%)のひずみを生じる時の荷重を最初の断面積で割った応力度を指す.言葉を変えれば,「応力度−ひずみ度曲線」において,1.0×10-3(0.1%)のひずみ度から初期剛性と同じ傾きの直線を引き,「応力度−ひずみ度曲線」と交わった点の応力度を指す.なお,降伏棚の無いタイプの一般の鋼材では0.2%オフセット耐力を降伏強さとするが,