問題番号:1-4-25254(一級建築士|構造|構造計画)

質問

鉄骨造の建築物の限界耐力計算において,塑性化の程度が大きいほど,一般に,安全限界時の各部材の減衰特性を表す数値を大きくすることができる.

解説

答え:○
限界耐力計算の安全限界時(層間変形が最大のとき)においては,部材や建築物が損傷することによる塑性化が進行する.塑性化することにより,振動エネルギーを吸収するので,減衰性は大きくなり,地震による揺れ(応答加速度)が小さくなる.なお,安全限界時の各階の水平力は,部材または建築物の減衰性から求められる加速度の低減率(Fh)をパラメータとしており,部材または構造物の塑性化の程度(塑性率)が大きいほど減衰性が大きくなることから,Fhは小さくなり,地震力を低減できる.建告(平12)第1457号(この問題は,コード「1