問題番号:1-4-25251(一級建築士|構造|構造計画)

質問

鉄骨造の建築物の必要保有水平耐力の検討に当たって,ある階の保有水平耐力に占める筋かい部分の水平耐力の割合が50%となる場合は,筋かいのない純ラーメンの場合に比べて,構造特性係数Dsを小さくすることができる.

解説

答え:×
構造特性係数Dsは,地震エネルギーの吸収能力による静的な地震力の低減を表す.架構が靭性(塑性変形能力)に富むほど鉄骨造も鉄筋コンクリート造もDsは小さくなる.筋かいのない純ラーメンより,ある程度の水平力を負担する筋かいのある建物の方が変形が少なく強度に頼る構造となり,靭性は低くなるので,Dsは大きくなる.建告(昭55)第1792号第3(この問題は,コード「19214」の類似問題です.)