梁ウェブに設けるスカラップの底には，地震時にひずみが集中しやすいので，スカラップを設けないか，ひずみを緩和するスカラップの形状とする必要がある．

答え：○
スカラップは，溶接線が交差すると，溶接欠陥が生じやすくなることや多重溶接の入熱が接合部の材質劣化を引き起こすことなどから，これまで用いられてきた．しかし現在では，建築構造用鋼材の開発，溶接材料や溶接技術の発展により，溶接欠陥や材質劣化が起こりにくくなってきていることから溶接線が交差しても特に問題ないと考えられ，スカラップをとらないノンスカラップ工法が使われるようになってきている．鉄骨工事技術指針・工場製作編（この問題は，コード「09175，18183」の類似問題です．）