問題番号:1-4-23261(一級建築士|構造|構造計画)

質問

鉄骨造の建築物の限界耐力計算において,塑性化の程度が大きいほど,安全限界時の各部材の減衰特性を大きく評価することができる.

解説

答え:○
限界耐力計算の安全限界時(層間変形が最大のとき)においては,部材や建築物が損傷することによる塑性化が進行する.塑性化することにより,振動エネルギーを吸収するので,減衰性は大きくなり,地震による揺れ(応答加速度)が小さくなる.なお,安全限界時の各階の水平力は,部材または建築物の減衰性から求められる加速度の低減率(Fh)をパラメータとしており,部材または構造物の塑性化の程度(塑性率)が大きいほど減衰性が大きくなることから,Fhは小さくなり,地震力を低減できる.建告(平12)第1457号(この問題は,コード「1