問題番号:1-4-23144(一級建築士|構造|荷重・外力)
質問
鉄筋コンクリート構造建築物の耐震計算において剛節架構と耐力壁を併用した場合,設計変更により耐力壁量が増加し,保有水平耐力に対する耐力壁の水平耐力の和の比率が0.5から0.8となったが,「耐力壁」及び「柱及び梁」の部材群としての種別が変わらなかったのでDSの数値を小さくした.
解説
答え:×
構造特性係数Dsは建築物の塑性変形能力等により,建築物に必要な最大水平抵抗力を低減させる要素である.架構が靭性に富むほど,塑性変形能力が大きいため,構造特性係数を小さく設定することができる.鉄筋コンクリート造の柱と梁と耐力壁からなる架構で,耐力壁の水平耐力の和の保有水平耐力に対する比βが大きくなると,靭性に貧しくなるので,DSの数値は元の数値に比べ変わらないか,大きくなる.βについては0.5である場合より,0.8である場合の方が耐力壁量が増加するので,構造特性係数Dsの数値は大きくなる.建築物の構造関係技
構造特性係数Dsは建築物の塑性変形能力等により,建築物に必要な最大水平抵抗力を低減させる要素である.架構が靭性に富むほど,塑性変形能力が大きいため,構造特性係数を小さく設定することができる.鉄筋コンクリート造の柱と梁と耐力壁からなる架構で,耐力壁の水平耐力の和の保有水平耐力に対する比βが大きくなると,靭性に貧しくなるので,DSの数値は元の数値に比べ変わらないか,大きくなる.βについては0.5である場合より,0.8である場合の方が耐力壁量が増加するので,構造特性係数Dsの数値は大きくなる.建築物の構造関係技