問題番号:1-2-25041(一級建築士|環境設備|伝熱)

質問

室内において,自然対流熱伝達率は,熱の流れる方向と室温・表面温度の分布によって変化し,室温が表面温度より高い場合,床面より天井面のほうが大きな値となる.

解説

答え:○
熱伝達とは,一般に,壁体表面を出入りする熱の移動を言い,熱伝達率は熱流の大きさを表す指標で,「放射熱伝達率」と「(自然)対流熱伝達率」に分けられる.暖房時(室温が表面温度より高い場合)の対流による熱伝達は,天井面と床面の放射熱伝達率が等しくても,室内空気から天井に流れる「上向きの熱流」の方が,床面に流れる「下向きの熱流」よりも大きくなるため,対流熱伝達率は,床面より天井面のほうが大きな値となる.(この問題は,収録過去問題に類似しない新出問題です.)