問題番号:1-1-25172(一級建築士|建築計画|各部寸法)

質問

木割りは,我が国の伝統的な建築において,各部構成材の比例と大きさを決定するシステムである.

解説

答え:○
「木割り」とは,柱の太さや柱間の距離を基準として,建築の部材寸法を実寸法でなく,比例関係によって寸法を割り出す方法を言う.日本建築における「木割り」は工匠の経験的手法から発達し,法隆寺の構造材に一定の規格が見られるほど古くから存在する.江戸時代には,優れた大工家系が技術を結集した一家の秘伝書として「木割書」がまとめられ,平内家の「匠明(しょうめい)」や,甲良家の「建仁寺派家伝書」等が知られている.(この問題は,収録過去問題に類似しない新出問題です.)